中年女性アドベンチャーエッセイ!花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

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表紙のインパクトが強い。

タイトルでオチてます。

タイトルそのまんまなんですが、面白いようにコロコロと著者の環境が転がっていって、最後にはキレイに収まっちゃうドタバタ系エッセイ。

僕、暇な時は本屋をぶらぶらして面白い本がないか探すのが趣味なんですが、
この本が目に入ってジャケ買いでした。

読み終わって、いろんな人にあってみたいな、って思えるような本です。



もくじ

  1. あらすじ
  2. 感想
    自分は急に変わらないけど周りは変えられるかも?
  3. さいごに



1,あらすじ

エッセイなので著者の花田さんの視点で話がすすんでいきます。

著者はカオスな雑貨店&雑貨店として全国に名を馳せるVILLEGEVANGUARD、通称ヴィレバンの店長。

当時のヴィレバンは最近よりも本屋寄りだったみたいです。

30代になって夫とうまくいかなくなり別居することになって横浜をふらつく最中、出会い系サイトXの存在を知ります。

Xでは、30分間だけ人と出会うというのがシステムになっていて、その後は各人の自由。
男女の交際とか結婚を念頭にしているサイトでもなくて、ただ出会うだけのサイトだそうで。

そこで本屋での店長経験と大量の読書経験を生かし、Xで出会った人にお勧めの本を紹介しよう!と一念発起します。

Xでいろんな人と出会い、本を勧めて行く中で、どんな仕事がしたいのか?夫との関係はどうするか?どうやって生きていくのか?などの悩みと向き合っていくという話です。

やっぱりタイトル通りじゃねーか!って感じですね。

人といっぱい出会っていろんな友達ができた!っていう話ではなく、いろんな人に出会っていろんな価値観、ライフスタイルを知ることで自分自身のことにより正直に向き合うことができた、という話だな、と思っています。(人によって解釈が違うかも)

自分自身と向き合う描写があるからこの本を飽きずに、自分に引き付けながら最後まで読めたんだなーと思います。

そもそも会話が多くて読みやすいですが、花田さんの書く文は飾りっ気がなくて読みやすかったです。



2,感想 自分は急に変わらないけど周りは変えられるかも?

僕はネタバレ避けたい主義者なのであまり話のオチとかは言えないのですが、

花田さんの生活はXを通じて変わっていきます。

でも花田さん、もともと行動力のある方だと思います。
まず出会い系サイトに飛び込んでいこう、ってなかなか思えなくないですか?

それに本をお勧めしまくろうって決めて自分で仕組み考えて実践してみるとか。

ぼくは登録したけどなんか怖くて本格的に使わずして退会した経験があります…

それに、いくら本が好きでも人生をヴィレバンに注ぐほど愛せないと思います。

あんまり団体にはなじめなかった、と書いてありましたがそのぶん自分は確立していた。

だから、昨日まで無口だった人が今日あったら死ぬほどマシンガントークになっていたみたいな、大きな変化があったわけではないと思います(どんな例えだよ)。

花田さんはXで会った人に精神的に傷つけられたりとか、不快に思った経験も書いていらっしゃいますが、その本を勧めるというコンセントのユニークさからXの中で人気が上昇していきます。

30分という短い時間で本を勧めるために話の切り込み方や相手の話の聞き方を工夫したりして、人気が出て、X内でつながりが増え、その結果ますます多くのライフスタイルや価値観をたくさん知っていく。

つまり全部なりゆきってことです。
出会い系始めちゃえば、もっといろんな人に会いたい!ってなるでしょうしね。

いつかああなりたい!とか、自分のここをいつか直したい!って何年も思い続けている人多分いっぱいいると思いますが、

たぶん、それ、根治しないです。

だから、コンプレックスやウィークポイントはきちんと向き合っちゃった方がいいと思います。

何が自分はダメで。何がやりたいのか。そのためにどうすることができるのか。
結局は自分の頭で考えて、決めなきゃいけないです。大人だからね。

もちろん向き合うことで傷を負い続けますが、そのコンプレックスにずっと蓋をして息苦しく思い続けるよりもずっとましだと思います。

見ないフリを続けていても改善されることは絶対ないですから。

コンプレックスを抱えて、理想に向かって少しずつ変えていくしかないんです。

急になんて誰も変われない。キラキラして見えるあの人も、たぶんなんかしらの苦労を抱えてます。そして、その人なりに克服しようともがいているんだと思います。

他の誰かにはなれない、ということを認めるしかないです。

僕だってずっと、もっと明るくなりたいし、友達たくさん作れるタイプの人間になりたい、って思い続けていました。中学生からだから、たぶん10年近く。

けど大学生になったけど結局無理でした。自分はずっと変わらぬままです。

諦めに近いかもしれないけど、現実的な解決法として、今のまま頑張っていこうと、この本を読んで思いました。

でも自分の気持ちに向き合え、と言われても急にはできませんよね。

著者の花田さんは、出会い系でいろんな人に出会えたから自分の気持ちに向き合えた。

僕にとってはこの本が(この本だけとは言いませんけど)自分の気持ちに向き合うきっかけになった。

そういう意味で、自分以外のこと、つまり環境を変えることは大事なんじゃないでしょうか。

困ったら、いつもと違うことをやってみるとかすると新しい発見があるかもしれません!

出会い系やってみてもいいかもしれませんね(笑)



3,おわりに

花田さんは今も東京の本屋で店長をやられているようです。

そして続編が3月に出るみたいです。
『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』だそうです。

タイトル長っ。

それはさておき、東京の本屋にいく皆さん、もしかしたらそこで働いている人が花田さんかもしれませんね。

目の前の人が出会い系の有名人かも…と思ったらなんかわくわくしませんか?

それでは、さようなら。

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