就活生の立場から・朝井リョウ『何者』(就活の参考にはならないよ)

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最近買ったよ。流行遅滞者。

2012年刊行、映画化、舞台化もされた『何者』。

就活生の姿を描いた小説ですが妬み、悩み、劣等感、プライドの縮図みたいな感じな本で多くの人が楽しく読める本だと思います。

本記事ではぼく(就活生)的な感想をのべていきましょうかね。


  1. あらすじ
  2. 感想
  3. 最後に



1、あらすじ

 舞台は大学三年生の秋から始まる。
これから就職活動が始まろうとしているところだ。

 主人公の拓人、同居人の光太郎は二人の同級生である瑞月、その友達の理香、理香の同居人の隆良の五人は理香の家で就活対策と称して情報交換を行うことになった。

やがて内定者が出ることによって生まれる不和。
エゴとプライドが、SNS(Twitter)を通じてじんわりとにじみでる。

恋愛関係や信頼関係の絡み合いも混ざりあって仲良しごっこはおしまい。
そうする間にもどんどん就活が進んでいく…

2,感想

まず、この本を就活の参考にしたら就活に負けます。
まあ刊行されたのが10年ほど前なので無理もないですがね。

今現在では、大学3年生の秋から就活を始めるんでは遅くて、

夏頃、下手すると春からインターンが始っていきます。
採用も3年生の冬ごろから早いところだと始まっていきます。

ま、この本を参考にして就活する人なんてそんなにいないと思いますがね。
マジレスは置いておきましょう。

さて感想ですが、登場人物が自分の境遇に極めて近かったので自分のことのように没入して読みましたね。

大学生の暮らしとしてリアリティーがあるんですよね。
twitterで飛び交う謎の自己アピールをみて劣等感を抱いたり、ちょっとだけ小馬鹿にしたりとか。

就活やサークルのガチ勢を冷笑したい自分がいる一方で、あんな風に一生懸命になりたいな、ってうらやましく思ったりとか。

 登場人物それぞれの行動や心情が現代の大学生らしさがあります。
著者の朝井さんは現在30代前半ということは、この小説を書いたのは20代。

 朝井さんは早稲田大学を出た後就職していますから、自らの体験を盛り込んで書いているんでしょう。それだからリアリティーがあるんでしょうね。

「誰も自分と同じレールを歩いてくれる人はもういない。
だからひとりでレールを進んで、結婚して家族をもって、一緒にレールを歩く人を作っていくんだ。」

みたいな瑞月のセリフがあるんですけど、これが忘れられなくて。
まさに大学卒業って、本当に親元を離れた自立ですよね。

もう誰かに支えてもらうことはできない。自分で進路を決めて、進んでいくしかないんだ。

決意だけど、そうせざるを得ない。

やりたいことなんてはっきりわからないしできるとも思えない。

だけど、やるしかないんだ。そういう心情、すごくわかります。

やっぱりリアリティーこそ、この小説の魅力なんでしょうね。
文章も簡潔で読みやすかったです。

あとラストシーンはぞくぞくしましたね。
気になる方は読んでね。

それから、映画版の配役がばっちりですね。

主人公が佐藤健。光太郎が菅田将暉。瑞月が有村架純。理香が二階堂ふみ。隆良が岡田将生。
豪華キャストなのはもちろん、各キャラの特徴を掴んだ配役だなーと。

気になるかたは劇場版もどうぞ。

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3,さいごに

就活生じゃなくても全然面白く読めると思います。

あと、読んだ後はtwitterのプライバシー設定をすぐ確認したくなります。
私はヤバイtwitterアカウントが残っていたので即刻削除しました。

それでは、さようなら〜

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